【ONT】おじさんはなぜ投資するのか(後編)

こんにちは。投資初心者おじさんのなっさんです。
前回、おじさんが投資を始めるに至った経緯を記事にしました。

前回の記事ではアメリカ経済指数の一つ「S&P500」に投資するのが良さそう、というところまで書きました。
今回は複利効果と具体的な投資方法について書きます。

複利効果

前回の記事中で「長期投資で時間を味方につける」と書きましたが、積み立てを長期間行うことで大きな複利効果が得られます。
単利と複利の違いをすごく簡単に説明すると、単利は積み立てた元本だけに利率がかかり、複利は積み立てた元本と利益部分両方に利率がかかります。
複利効果がどれほどのものかは実際に調べてみるのが手っ取り早いです。
下のリンクから簡単にシミュレーションできます。

積立計算(複利毎課税)

例えば年率5%の場合、毎月3万円を20年間積み立てると20年後には1,200万円を超えます(非課税で計算)。
元本は720万円なので約1.7倍です。
同じく月3万円を30年間続けると2,500万円を超えます。
20年と30年で投資期間は1.5倍なのに、最終金額は2倍以上です。
複利効果は期間が長ければ長いほど大きな効果を発揮します。

ちなみにS&P500で年率を計算してみようと思います。
S&P500はここ30年間で価格が約10倍に上がりました。
積立ではなく元金が30年で10倍になる場合の年率は約8%です。
では年率8%で月3万円を積み立てるとどうなるか。20年で1,700万円、30年で4,500万円を超えます。

もちろんS&P500がこれまで同様に上がり続けるかどうかは誰にも分かりません。
ただ過去数十年の推移を見る限り、今後もアメリカ経済は成長を続けるだろうし、複利効果を使って長期積立投資をすることで大きなリターンが期待できると思います。

S&P500に投資する方法は様々あります。
S&P500に連動する投資信託は山ほどありますので、通常のインデックス投資信託を買っても、ETF(上場投資信託)を買っても良いです。
通常のインデックス投資信託は手数料が少し高く、毎日市場が閉まる終値でしか売買出来ないのがデメリットですが、毎月の積立や利益分の再投資が自動の場合が多いというメリットがあります。
ETFは手数料が安く、上場されているので市場が開いている時間はいつでも取引可能です。
売却益の再投資や毎月の積立を全て自分で行う必要があるので少し手間はかかります。
個人的には手間がかかってもETFの方がメリットが大きいと思います。

NISAとiDeCo

ETFがおすすめとか言っておきながら、実は私はS&P500のETFを買っていません。
ETFを買うより、まずはNISAとiDeCoを始めた方がメリットが大きいと思ったからです。

投資をやっていない、または少額投資をする場合、まずはNISAとiDeCoを使うことをおすすめします。
株などの投資によって得た利益には20.315%の税金がかかります。
NISAとiDeCoの最大のメリットはこの税金が非課税になるという点です。
NISAとiDeCoでは定められた商品(主に投資信託)を購入することになり、ETFや株式を自由に購入することはできません。(一般NISAは別)
しかし手数料が割高な投資信託を購入したとしても、約20%の税金が非課税であれば、その方がメリットは大きいです。
加えてiDeCoは積み立てた金額が所得控除になりますので、毎年の所得税も軽減出来ます。

iDeCoの節税メリットをシミュレーション

ここで一般NISAとつみたてNISA、iDeCoの特徴を表にまとめてみます。

一般NISAつみたてNISAiDeCo
運用期間5年20年~60歳まで
年間の非課税枠120万円40万円約14万~80万円
(年金加入状況等による)
取扱商品株・ETFなど割と自由特定の商品(主に投資信託)特定の商品(主に投資信託)
途中引き出し可能可能60歳まで原則不可
その他メリット積立金額が所得控除対象

一般NISAは年間の非課税枠が多い代わりに運用期間が限られますので、ある程度は手元に資金がある人におすすめです。

iDeCoは60歳まで引き出せないというのが最大のデメリットですが所得控除の対象となるメリットもあります。
60歳以降の老後のためと割り切っ資金はiDeCoで運用し、途中で引き出す可能性がある資金はつみたてNISAで運用するのが理想的だと思います。

一般NISAとつみたてNISAは併用が出来ませんので、どちらか一方を選ぶ必要があります。
一般NISAは5年間で非課税枠の運用は終えてしまい、複利効果を最大限発揮しにくいので、つみたてNISAで20年間こつこつ投資する方が良いと思います。

もちろんS&P500に連動する投資信託はNISAでもiDeCoでも購入できます。

まとめ

前編、後編と読んで頂いた希有な方、ありがとうございます。
おじさんが投資を始めるに至った理屈は理解頂けたでしょうか。
ここに至るまで数冊の本を読み、サイトを漁り、動画をいくつも見ました。
おそらく同じ思考経路をたどった方も多いのではないかと思えるくらい、鉄板の投資方法に辿り着きました。

本当はこの後にリスク分散のためにS&P500以外への分散投資という段落もあったのですが割愛しました。
私も金や国債、アメリカ以外の指数に分散していますが、最近は「S&P500一択でも良かったかな?」という疑問も沸いてきたからです。
その辺りは人それぞれということで。投資は所詮、自己責任ですから。

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