なっさんおじさんです。こんにちは。
長期積立投資をする人が必ず通る道。それが「複利計算」。
アインシュタインが「複利」について「人類最大の発明」と言ったのは有名な話。
ネット上には複利計算のサイトが山ほどあります。
私も何度複利を試算したかわからないほどです。
ちなみに私がいつも使っているサイトはココ↓
今日はこの複利計算についてちょっとした誤解のお話をします。
当たり前と言えば当たり前ですが、意外と間違った認識の人もいるので知っておいて損はないかも。
平均年率のワナ
複利計算のサイトはどこも同じですが、年率を設定してシュミレーションします。
積立投資の話をするときも同様に「20年間で平均年率が5%の場合」のように平均の年率を設定します。
この「平均年率」がワナです。
「平均」はあくまで全体の「平均」であり「毎年」ではないということです。
平均5%と毎年5%は意味が違います。
毎年5%であれば平均5%ですが、平均5%だからといって毎年5%とは限らないです。
具体的に計算してみると、この誤解が大きな差を生むことに気づきます。
毎年5%の複利計算
下の表は毎月2万円を10年間、毎年年率5%の複利で積み立てた場合の金額です。
経過年数 | 年率 | 累計金額 |
1年目 | 5% | ¥246,599 |
2年目 | 5% | ¥505,816 |
3年目 | 5% | ¥778,292 |
4年目 | 5% | ¥1,064,710 |
5年目 | 5% | ¥1,365,784 |
6年目 | 5% | ¥1,682,259 |
7年目 | 5% | ¥2,014,928 |
8年目 | 5% | ¥2,364,616 |
9年目 | 5% | ¥2,732,195 |
10年目 | 5% | ¥3,118,578 |
平均5% |
平均5%の複利計算(年率変動①)
次に平均5%ではありますが最初は年率が低く、徐々に年率が上昇するパターンでの試算です。
経過年数 | 年率 | 累計金額 |
1年目 | 1% | ¥241,304 |
2年目 | 2% | ¥488,792 |
3年目 | 3% | ¥747,593 |
4年目 | 4% | ¥1,023,315 |
5年目 | 5% | ¥1,322,271 |
6年目 | 5% | ¥1,636,521 |
7年目 | 6% | ¥1,985,404 |
8年目 | 7% | ¥2,378,227 |
9年目 | 8% | ¥2,826,279 |
10年目 | 9% | ¥3,343,431 |
平均5% |
毎年5%の場合と比較すると10年目には20万円以上の差があります。
平均5%の複利計算(年率変動②)
続いて同じく平均年率5%ですが、今度はねんりつが最初高く、徐々に減少するパターンです。
経過年数 | 年率 | 累計金額 |
1年目 | 9% | 252,027 |
2年目 | 8% | 523,604 |
3年目 | 7% | 810,753 |
4年目 | 6% | 1,108,705 |
5年目 | 5% | 1,412,029 |
6年目 | 5% | 1,730,872 |
7年目 | 4% | 2,046,653 |
8年目 | 3% | 2,352,841 |
9年目 | 2% | 2,642,949 |
10年目 | 1% | 2,910,804 |
平均5% |
想像つくと思いますが、年率が徐々に下がると毎年5%よりも累計金額が減ります。
3つの表を見比べると、同じ平均5%の年率でも、毎年の年率の変動によって結果が変わることが分かります。
特に、最初は年率が低くても、終わりに向かって徐々に年率が上昇する方が高い結果となります。
だからと言って、結局は年率がどのように変動するかは誰にも分かりませんので、結局試算する際には平均で考えるほかありません。
平均5%で考えていたけど結果的に平均8%になることだってあります。
ただ、毎年の年率変動によって結果が変わるという認識だけは持っておいた方が良さそうです。
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