※【小さなアイデア】シリーズは思いついたアイデアを書き連ねるだけなので、既出のものがあるかも知れません。事実確認していないので予めご了承下さい。
- 15,000円
- 20,000円
- 5,000円
- 10,000円
合計50,000円
何の金額か分かるだろうか。
【小さなアイデア】シリーズの第2回だ。第1回の記事は下記を参照してほしい。
電車が通っていない地方で就職すると、車、多くの場合はマイカーでの通勤を余儀なくされる。
高卒であれば18歳、大卒ならば22歳で就職し、それと同時に車を購入するなりして用意した上で入社日を迎える。
乱暴な言い方をすれば、田舎で就職するためには車が必須というのが実情だ。
冒頭の金額は、通勤に30分ほどかかる若者が軽自動車を維持するのにかかる月間の維持費(だいたい)である。
- ガソリン代 15,000円
- カーローン 20,000円
- 駐車場代 5,000円
- 任意保険代 10,000円
合計50,000円(だいたい)という計算だ。
もちろん中古車を買ったり、任意保険のプランを検討したり、駐車場ではなく自宅の車庫があれば維持費は軽減できるし、ガソリン代は通勤費で賄うことも可能ではあるが、それでも年間で考えれば自動車税もかかるし、もっと長い目で見れば車検代金や修理、メンテナンス費用など膨大な金額が車の維持に必要となる。
特に、就職したてで月給があまり高くない若者にとっては非常に痛い出費であるし、都会で電車通勤している人には全く必要がない出費だ。
30分を通勤に費やすと、走行距離に換算すると年間15,000〜20,000kmに相当する。
すると5年〜7年ほどで走行距離が10万kmに達し、軽自動車の寿命が近づく。
やっとカーローンを払い終わったときには、次の車を購入するタイミングが訪れることになる訳だ。
それでも一昔前までは、特に田舎の若者はマイカーを所有することへの欲望が高かったし、プライベートも考慮して気に入った車や高級車やスポーツカーを購入することが一種のステータスであった。
そのため、ある程度の維持費がかかることなど気にもとめない人種が多かった。
現代は違う。車人気は年々低下し、車=移動ツールという意識が多数派となっている。
維持費が安い軽自動車の販売台数が伸びていることが何よりの証拠だ。
私が所属する会社では昨年、数人の高校新卒者が入社したが、その多数が通勤で使用するために車を購入した。
通勤のために車を購入し、購入した車を維持するために働くという、本末転倒な事態に陥ってしまっているのだ。
車好きや、休日に友人と出かけるのに自分の車を運転するのが好きという人はそれでも納得出来るだろうが、車=移動ツールとしか考えない多数はにとっては苦痛でしかない。
シェアすることで負担を分担出来る
ここで少し視点を変えてみよう。
自分が通勤する経路と同じ経路で通勤している人は他にいないだろうか。
最も分かりやすいのは、同じ会社に通勤している人で、同じ地域に住んでいる人はいないだろうか。
同じ会社、同じ地域ではなくても、通勤経路が重複していれば良い。
その人と相乗りして通勤することが出来れば、少なくとも通勤のために車を買う必要はなくなる。
それが2人ではなく3人4人で相乗りが出来ればどうだろうか。
車に相乗りする人は相応の代金(月5,000〜10,000円くらい?)を支払い、車の所有・運転者は相応の報酬を得る。
そうすれば両者Win&Winの関係が成り立つし、会社側も無駄な通勤費を支払う必要がなくなる。
相乗りする側も運転する側も見ず知らずの他人でも良い。
例えば、運転する側にはバス停のように通勤経路に一定間隔でステーションを設定し、どのステーションに何時頃立ち寄るかを設定してもらう。
相乗りする側がスマホのアプリで自分が相乗りしたい運転手を指定する。
支払いはアプリで行い、運転手もアプリを通して報酬を受取る。
この辺りのソリューションはUberを参考にすれば実現可能なことは証明出来ているだろう。
Uberが日本国内でシェアを伸ばせずにいるのはタクシーに特化したからであり、日本国内で最も車を必要としているのは電車がない田舎での通勤である。
そこにUberと同様のインフラを整備できれば、通勤車をシェアする時代はすぐにでも実現可能だ。
コメントを残す