西野亮廣流販売戦略面白

  • タイトルを漢字だけにしてみたら何だか分かりにくくなったのでそのままにしておきます。

前回の記事の続きです。

キングコング西野さん、本名:西野亮廣さんによる講演会で聞いた販売戦略の話が面白いです。

西野さんは初めて描いた絵本を3万部売りました。
絵本市場は思ったより小さく、1万部売れれば大ヒットという中で3万部売りました。
しかし西野さんは常識的なヒットには満足しません。
同じ出版業界で言えば、村上春樹さんの長編小説は新作のたびに100万部以上の大ヒットです。
漫画のワンピースはもっと売れています。
それに比べて3万部という数字は決して満足できる数字ではありません。

なぜ作品は売れないのか

人はほぼ毎日お金を使って何かを買っています。
例えばこの1週間で私が買ったものをいくつかあげてみます。

  • 水(ミネラルウォーター)
  • カップ麺
  • ガソリン
  • おにぎり
  • iQOSカートリッジ

では反対に買わなかったものを上げてみよう

  • 絵画
  • 小説
  • 音楽CD
  • 職人さん作ったハンドメイドのレザーバッグ
  • 有田焼きの茶碗

水やおにぎりは1週間に何度か買うのに、絵画や有田焼きは一つも買いませんでした。
なぜでしょうか?  答えは簡単です。
水やおにぎり、iQOSのカートリッジなどは私の生活において必需品であり、絵画や小説や有田焼やレザーのバッグは必需品ではないからです。

世の中には絵画や小説が必需品という人がるかも知れません。
毎日新しい小説を読まないと気が済まないという人は1週間で7冊の小説を買うでしょう。
私はそうではありませんでした。
そして世の中の多くの人は私と似ていることでしょう。
小説や絵画はあまり売れないのです。
絵本はもっと売れません。

売れるようにするために

売れないものを前に、なんで?なんで?と嘆いても売れるわけはありません。
買ってくれ!買ってくれ!と泣きついても結果は同じでしょう。
西野さんはなぜ売れないのかを分析し、売れるための道筋を作り出しました。

昨年、私は宮崎まで旅行に行きました。
その帰りに宮崎の農家さんが手作りしているトマトケチャップと柚子胡椒が売っているのを見かけ、味見もせずに買って帰りました。
スーパーに売っているケチャップや柚子胡椒の3倍近くの価格でしたが、大して悩みもせずに買ってしまいました。

小学生の修学旅行のときは、木刀を買って帰りました。
その木刀はその後使った記憶がありません。

なぜケチャップや柚子胡椒や木刀を買ってしまったのでしょうか?

私はケチャップや柚子胡椒や木刀を買わなければなりませんでした。
なぜならそれは私の生活における必需品だったからです。

ケチャップや柚子胡椒は宮崎に旅行に行ったお土産です。
木刀は修学旅行のお土産です。
お土産はその時々の思い出を多い出すために必要な必需品です。

誰しもお土産、特に帰ってから使うわけでもないのに、他人からすれば

「何のために買ったの?」

と言われるようなくだらないお土産を買った記憶があるでしょう。
それがどんなお土産であれ、それはあなたが旅行の思い出を思い出すことに一役買ったはずです。

または旅行の思い出を他人と共有することに一役買ったはずです。

人は旅行や遊びという体験を思い出したり、共有するためにお土産を必要としているのです。

お土産化(体験をデザインする)

作品はお土産化した時に売れるようになります。
ならば作品を単品として売るのではなく、その作品がお土産になるような体験をデザインすれば良いのではないかというのが西野さんの理論です。

西野さんは体験を作るために自らの絵本の原画を無料で使用できるようにしました。
全国各地から要望・提案があり、原画はあちこちで展覧会やイベントに使用されました。
原画の使用料を求めなかったことで、イベンターだけでなく学園祭の実行委員のような方からも声がかかりました。
学校や病院でも展示されました。

西野さんはそのありとあらゆる会場で絵本を販売。
イベントを訪れた子ども連れの家族がこぞって絵本を買って帰ったそうです。

西野さんにとって、絵本を描きたいが先にあったのではなく、先に販売理論があり、
その理論の実現のために絵本という手段があったのかも知れませんね。

 

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