キンコン西野の絵本が売れるわけがないと思っていた私がバカでした

西野さんごめんなさい

キングコングが嫌いでした。
30代後半の私は小学校の頃にとんねるずにハマり、中・高とダウンタウンに夢中でした。
ナイナイには多少共感しますが、その後に出てきたキングコングやインパルスなどは好きとか嫌いではなく、
興味がない部類の芸人でした。

そのこと自体はTV離れが加速していった私の生活スタイルとも相まって、自明の理というか、当然のことだったかと思います。
その時はキングコングも嫌いではありません。
興味の対象外でした。

興味がない→嫌い

なぜ興味がない→嫌いに転換したかというと、西野さんが芸人としてTVに出ることを止め、絵本を書き始めたからです。
私は芸能人や有名人が突然作家活動、特に絵に関わる活動を始めることを嫌う傾向があります。
西野さんだけではありません。

突然俳優をやめて小説家になったあの人も好きになれません。

自身のCDSアルバムに突然イラストブックを封入したスペシャルエディションを発売したアイドル歌手も嫌いです。

それは私が多少なりとも絵画を学び、作家活動をしていた時期があるからでしょう。
もちろん、私の作家活動は極めて小規模で、とても自慢できるものではありませんでした。
ですが、活動した数年間は生きるか死ぬかの思いで作品を作っていたし、それなりに懸命でした。
それに比べると、芸能人や有名人が行う作家活動が、とても中途半端に見えてしまうのです。
中途半端な作品に見えてしまうのです。

とはいえ例えば木梨憲武さんには好感を覚えます。
それはもともと好きだったという前提もあるのでしょうが、彼の作品も好きだからです。
そして芸人としても一流だからです。

まぁ、要するに偏見です。

嫌い→勘違い?(検証)

前述した偏見、偏った見方が時には間違いであることは知っていました。
たとえアイドル歌手が油絵作家に転向したとしても、それが中途半端な活動かどうかは実際の作品や活動を見てみないと分からないのです。

しかし、どうでもいいのです。
私としてはその元アイドル歌手が真剣であるかどうかなど、いちいち検証せず、ただ興味を持たなければよいだけのことなのです。
それでも私は、嫌いである絵本作家の西野さん、元芸人の西野さんがどのような思いで絵本を作っているのかを調べなければなりませんでした。
なぜなら西野さんによる4作目となる絵本「えんとつ町のプペル」が30万部という異例の大ヒットとなってしまったからです。

1万部売れれば大ヒットと言われる絵本市場のなかで、西野さんは1作目から3万部という大ヒットを飛ばしてきました。
それは3作目まで続き、それだけでも驚きなのですが、4作目がバケモンでした。

私は気になってしまいました。
そして調べました、西野さんが如何にして「えんとつ町のプペル」というバケモンを作り出したのか。
どうやって「えんとつ町のプペル」を売ったのか。
そこには中途半端とは程遠い、西野流の販売戦略がありました。
貫かれた思いがありました。

ここから先は西野さんの販売戦略の話が絡んできて長くなりますので次回へ引き継ぎます。

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